鍼灸師というお仕事

手のひら先生スタイル高麗手指鍼専門鍼灸師が、鍼灸師のお仕事をお話します

治せる鍼灸師への早道とは

治せる鍼灸師になる早道はいくつあるでしょうか。
殆どの生徒は鍼灸師の現状を知らずに、ただ憧れで入ってくるのではないでしょうか。
私の30年前の感想ですが、今でも同じようなものではないですか。

いまは小泉総理の規制緩和の声で、按摩を除いた鍼灸のみの学校と教室が増え、進学は選ばなければ合格出来るようになりました。
これは両手を上げて喜ばしいことではなかったのです。


そもそもこの世界では鍼灸師資格を取得したとしてもすぐに治療ができるわけもなく、卒業生の30分の1しか開業できないと言われていました。それが3倍ほどの教室が出来たので、おそらく開業率は100分の1と言ったところでしょうか。

それでは最も早く治せる鍼灸師になる道を箇条書きにしてみましょう。
何しろ今は開業できるか否かも問題でしょうが、どうやら閉店倒産することも多いようです。


何故かと言うとメーカーが外国製品に押されかつ販売先が少なくなって、大いなる危機感を抱いているからです。
他の業種から比べれば小さなマーケットなので、新聞種にならないし情報を得るものもないので、実感として感じることがないのですが。

さてそんな中ではり資格をとったら、この世界で活躍しご飯を食べていきたいですよね。そのためにはどのようにしたら早道か、体験から箇条書きにしてみました。

1 昔から言われていたのは「卒業したらマッサージでとりあえず食べて、10年ほどのうちに先生を見つけて技術を学ぶ弟子入りが、最も早い治せる
  鍼灸師の王道」と言われていました。ところがマッサージを取得できる教室は規制緩和から外れたので、今でも倍率が高いので入学が難しいようなのです。
  そこで巷には「鍼灸整体院」という看板が増えてきたようなのです。整体は職業選択の自由で、規制対象ではないのです。整体の名前でまず患者を集めて
  然る間に先生を見つけ鍼に行こうとする方が増えたのでしょうね。

本当の按摩師と言える人は全国には片手ほどだと聞きました。マッサージでも病院で行うリハビリのマッサージもあるし、慰安のためのマッサージやスポーツマッサージなど多彩です。どれがニーズに合うかも調査が必要になります。独自で技術開発したらこれだけで患者は押すな押すなになります。

 

2 弟子入りの真の意味を理解している方は、日本国中ほとんどいないと思います。弟子入りをするには難しいのですが、あまり考えもせずお弟子さんになる場合も多そうです。受け入れ側も難しいのでしょうが、失敗例を有名な首藤伝明師が書かれた「経絡治療のすすめ」の冒頭に、2例書かれていますので興味ある方は読まれたほうがいいです。
 弟子入りするにはまず自分がどのような鍼治療を目指すのか決めて置かなければなりません。弟子入り期間は長いので途中で辞めますとか、方向転換することは時間と経費の浪費になります。先生との相性も問題が生ずることです。先生を先生として尊敬していないと、時として軋轢を生むことになるので、
  弟子入り期間中はそれこそ服従する気持ちぐらいになって接することが重要です。

 

3 弟子入りって何を習うのでしょうか? 脈の見方・ツボのとり方・接客の仕方・鍼

の刺し方 等々とあなたは考えますか?
   私が見つけ出した最大の弟子入りの目的は「先生の治せる気を頂くこと」です。

   最もあなたの先生が「気」のことなど全然わかっていない方かも知れませんが、安心してください。何故かと言うとその先生が患者さんを確実に治している方なら、自覚しているか否かにかかわらずその気は持っているからです。2年ほどのうちに先生を尊敬し接していれば、先生が意識するかしないかにかかわらず無意識にでも分けてくれているからです。最も意識して与える技術をほとんどの先生方は、気功師ではないのでわからないはずです。

  疑問に思いませんか?先生に掛かったときは方も腰も楽だったのに、従業員に掛かったときは改善しなかったことを。あれは従業員の技術が劣っていたわけではなく気の力が先生レベルではなかった事によるものなのです。3年も働いていれば先生と同じような鍼の打ち方、マッサージの仕方は覚えるはずです。それなのにこのような差が生じるのは、治療に関連する気のパワーの差が関係しているのです。

 

4 弟子入りする先生はどのようにして見つけます?
  私は弟子入りしたことがないので、どのように皆が先生を見つけるのか調べてみました。
  コネクションを使うのに特別なルートがない場合は無理でしょう。学校の先生からの紹介というのが、案外簡単なのかも知れません。
  書籍を読んで憧れて門をたたくこのような例があるようですが、これは少々注意しなければならないかも知れません。弟子をとっていたのか知りませんが
  本を読んでこれでは直せないだろうと思うのですが、何しろ出版点数が多いのでその評価は高かったのでしょう。でも腰痛肩こり程度なら良いでしょうが、
  その上を目指して学ぼうと思っても、そこでは何もえられないでしょうね。

 

ですからその先生がセミナーを開催していたらまず参加し、一度ぐらいは治療を受けてきるのも治療レベルなど、諸々を肌で感じることが出来るはずです。
そこで納得し運良く弟子入りがかなったら、2年ほどの修行は楽にこなせるはずです。

 

5 治せる先生でしたら大きな気を持っているはずです。
  しかしもし不安だったら疑いがあるようでしたら、自分が気の世界に飛び込むことお勧めいたします。
  真の鍼灸師を目指すなら文化センターや、突然来たような中国人気功師のところに通うのは辞めましょう。
  ほとんど役に立たないレベルなので、治せる鍼灸師を目指すならやめるべきです。

おすすめするてっとり早いのは「直傳靈氣」を受けるのが、自らの気を高めることになります。治療には結びつかないのですが、これを身につけることで気の
修行をする際に向かうべき方向や師の選択に役立ちます。

 

6 セミナーや勉強会について
  セミナーオタクが今もいるかも知れませんね。どうでしょうか?
  あのセミナーこのセミナー参加するたびいつもあの人を見かける、そのようなオタクさんを昔は見かけました。結局独立開業したいのだけれど飛び込めないならば、
  セミナーの受講料が無駄なだけです。

 

私が無謀にもいきなりこの世界に飛び込んだのは、学生時代に10人ほどの小さなセミナー開催したときの講師が、半年もすると日曜大工ならぬ日曜マッサージ師と、卒業後いきなりこの世界に飛び込んだ人間とは、治療について話す内容が全く異なると聞いたからです。


  個のツボの効果この経絡の使い方を何千回も本で読んだからと言って、実感として身につかないのです。またお金をもらって行う行為と無料で行うマッサージとは、患者にとっても真剣勝負になるので雲泥の差がそこにはあるのです。

  セミナーは1年間通って1つぐらい知識をえられれば、それで大いに儲けたことになるはずです。
 
7 セミナー以後について
 今はどうでしょうか?1年ぐらいのセミナーが多いのでしょうか。
 30年前は1日セミナーなどが活発に開かれていました。
 その内容が気に入るとその会とか流派のようなものに参加することになっていました。
 こうなると自身の技術の根幹をそこで得ることになるので、セミナー参加も慎重にしなければなりません。


 生徒はこれからの人生を生活の基盤をそこに求めることになります。先生は生徒の人生を左右する重さを感じなければなりません。

 私が30年前からいくつかのセミナーに参加してきましたが、そこまで考えている講師は一人もいませんでした。
 ご自分の得た経験技術を教えたいということにとどまっていました。他人の人生背負い込むなんてでしょうね。


 あるセミナーは鍼の技術ではなかったのですが、主催者がお医者さんだったのでこの点は明快でした。「この中でこの技術を治療に生かしている方は、おそらく
 2割から3割程度でしょうか」

 受講者の問題もあるでしょうが、セミナーでその技術を身につけるのはその程度だけなのでしょう。ただいま私が考えるのは、その診断技術には大きな欠陥が
 有ったので今もおそらくその修正は出来ていないはずですが、あとで自分なりに変えていかないとならないのが、セミナーの限界かもしれませんね。

 

 さて学生諸君は自分の未来を見据えて、じっくり考えて自分の技術を磨いてください。東洋医学をある程度身につけ始めると、自分飲みている景色が他の人とは
 全く異なっているのがわかります。その時はその同じ景色を見ている仲間に入り、また次の次元に進むとまた新しい世界が見えてきます。

 東洋医学の世界を学ぶことは、そう難しいことではありません。学校は受験資格を取るためのところですが、その3年間の中でこの鍼灸師の世界を広く見て見ましょう。
 卒業してどこか弟子入りをしたならきっとあなたの前途は洋々かも知れません。しかし腰痛肩こりまでの医学なのですから、そこから脱出して西洋医学の及ばないもの
 にチャレンジするのは危険です。

 東洋医学はあるところまで来るととても簡単なのです、試行錯誤しているときは難しい知らないことだらけかも知れませんが、振り返ってみれば簡単だったと回想出来る
 事かもしれません。もしそのセミナー参加してもあなたが訳わからないでいるなら、時間の無駄になるので新たな道を探すべきです。

 私も最初のセミナーが最悪でしたが、それはそれで反面教師的なこともあり、経験としてよかったこともあるのです。
 なぜなら次から参加したセミナーには間違いがありませんでしたから。
 そして学生時代に授業では補えない、10人程度で春休みに外部の講師をお招きし小セミナーを開いたのです。


 まだ1人前にならないときは、わからないのではなく単に知識が不足しているだけです。
 その時受けていただいた講師の方々は、皆さん私達に未知のあるいは不足していた知識を与えてくれました。
 
私の今ですか? 前途は真っ暗でしょうか?
何しろ高村光太郎の「僕の前に道はない、僕のあとに道はできる」なので、進めば進むほど広げていかないとならない分野が次々と出てくるんですね。

それが進化論であっったり生命形態論であったり、全く知識のない分野でした。


前に述べた東洋医学は簡単という言葉は、この二千年停滞していたその高みに届くのにはということです。

これから鍼治療が生き残るには若い人がどのくらい探究心があるかに掛かっているはずです。それが今まで治療出来なかった分野に踏み込むことになるはずなのです。

早く食べられる道を探しましょうね。

まる。

「手のひら先生の高麗手指鍼講座」

鍼灸師のお仕事 現状はどうなのでしょうか?

突然メーカーの営業マンが訪問されました。

20年ほど開業していますが、大手のメーカーからは初めてで驚きました。

どうも開業されている方が減っているのかもしれません。

世の中経済は良くても、この世界の場合はそれに沿って売上が増えるというものでもなく、案外厳しのかもしれません。

また国内の生産ではコストの面で不利で、安価な中国製の鍼が輸入されたり、日中合弁で鍼製造をしていることもあり、状況は難しいのかもしれませんね。

30年前学生だっった頃は、鍼灸関係の書店に行くと多くの学生が来ていて、熱気にで溢れかえっていたものでした。

それが20年を切る頃から、とんと学生は見かけなくなりました。

学生数は飛躍的に伸びたはずなのに、反比例して熱心さが薄れてしまったのはなぜなのでしょうか?

大体は想像できます。

小泉政権規制緩和で学校が爆発的に増えて、東洋医学の門戸が広がりすぎてしまったため、中身が薄くなってしまったからでしょう。

卓球の世界がいっとき「くらいスポーツ、こじんまりとしたスポーツ」の世界から、福原あいちゃんの前後から今は花形のスポーツになりました。

鍼灸あんま・マッサージの世界も同じようでした。

だからこの世界に飛び込むのは、覚悟のいることだったのです。

試験もあるし門戸が狭かったので、入学自体が難しかったのです。

卒業し資格を得ても開業は難しく、やっと生活するような職業だったのです。

いまも卒業後の現状は変わらないでしょうが、入学時からの学生の熱気は薄らいでしまったのかもしれません。

問題提起としては、鍼灸の理論も治療方法も旧態依然というより、二千年前から全くと行っていいほど進化していない惨状もその一端であるはずです。

動画をアップしました

ユーチューブに動画をアップしましたので、是非ご覧ください。


「パーキンソン病治療」 8年ほど治療を模索し、とうとうその結論が出ました。

  


「脳溢血脳梗塞後遺症の治療」 こちらは自分の脳溢血後遺症治療を、なぜ治すことが出来たのか動画でお話しています。

  

手のひら先生手指鍼講座の開設です

 患者さんのほとんどは鍼治療に初体験です。

その方々が良くなり始めると異口同音にこう言われます。
鍼灸院の看板が目に付くようになり、多いですねえ」

そうです恐らく今は10万人を超えているのではないでしょうか。

本日はそのような過当競争社会でいかに生き残るかをお話いたしましょう。

これを学べば、あなたが今そして未来に抱いている不安を取り除いて、安心と自信をもって治療ができるはずです。

どのような学問・職業にも「王道」というものが存在します。
それをこの講座「手のひら先生高麗手指鍼講座」では手に入れることができます。

17年以上の高麗手指鍼治療経験と研究の中で、理論と技術を磨き上げてきました。


手のひらだけで運動器疾患と言われるものが、簡単確実に治せることができます。
免疫疾患は得意です。炎症を抑えることができるのは簡単です。
さらに脳神経にかかわる各種疾患、パーキンソン病や脳溢血の後遺症も治療ができます。

ここまでくると世界中どこにも、本場韓国でも学べない治療法がここ日本にあるのです。

あなたは学んだことを一つ一つ身に着ければ良いのです。
遠くを見たり近くを見たりきょろきょろしなくていいのです。
ひたすら実践あるのみで良いのです。
簡単!

医療類似行為にくくられるライバルは、民間療法を含めて数えきれないぐらいの夥しい数です。
その中で生き残るための技術と理論が手に入ります。
授業料を払ってもなおおつりが有り余るほどになるはずです。

詳細はこちら
「手のひら先生高麗手指鍼講座」 http://tenohira62.com/

一人前の鍼灸師に成る早道

 鍼灸師に成るには?と言う質問に、ネットでの答えはどうなっているのだろうかと見てみました。

10年前なら鍼灸学校の受験方法などが丁寧に説明がありました。

3年ほど前見た時は、厳し世界だからと言う説明がありました。

それを読んだ奥さんが旦那の受験をあきらめさせる、そんな応答もありました。

いまはもっと厳しい現状を知らせるようになってきたみたいです。

司法試験合格者数で有名だった中央大学があります。

百名前後の合格者のほとんどは浪人をして合格するのです。

まず学校の試験をパスし大学生になり、そこから研究室の選別試験がありそうです。

どちらも狭き門でしょうに。

そこからやっと司法試験の勉強が始まるというわけです。

昔と違って苦節10年と言うわけにはいかず、3回落ちたらもう受験できなそうですね。

もし弁護士になれたとしても、弁護士事務所就職の道は狭く、やむなく独立したら年収二百万とも聞く世界です。

比較して鍼灸の世界は、学校も今では選ばなければ全入、3年間真面目に勉強すれば落とす試験ではないので、国家試験も取得できます。

それで濡れ手に粟のような職業になるはずは、いまも昔も無いのです。

メルマガを書いているうち、昔から言われている治せる鍼灸師に成る早道、それはよい先生を見つけて弟子入りすることだの意味に気が付きました。

おそらく今まで誰も語ったことは無いはずです。

弟子入りとは「先生の治す気の力を譲り受けること」なのです。

鍼灸が気の世界にあり気をコントロールする治療だと考えれば、このことはごく自然に理解できるはずですが、今まで誰もこれには気が付いていませんでした。

2年3年先生のもとに通い、脈診やツボの運用を習うから上達するのだと思っていました。

でも違うんでしょうね。

おそらくそれらのことは2割とか3割程度の比率で、ほとんどが師匠の治す気を頂くということなのでしょう。

だから同じことは師匠に2年間治療に通ってある日「君はもう来なくてよい、開業しなさいと言われた。それもどこどこで開業しなさいと言われ、そのようにしたら繁盛した」ことなどもおなじことです。

しかしそのような先生がいてもそれを探し当てられるか、幸運にも探し当てても弟子入りが可能かどうか?

詳細は知りませんが以前なら同郷の出身とか、何らかのコネをたどって弟子入りはかなったようです。

学校は資格試験を取得する目的のところ、一人前になるには良い師匠を見つけ弟子来なることです。

これが一番難しいのですね。

セミナーではこのことは絶対不可能なことなのですね。

私がもしセミナーを始めるとしたら、絵師入りに近いシステムにしますね必ず。

鍼灸師様にはならないように

 昔テレビに消えてしまったと思った有名女優が、実はリウマチでつらい闘病生活を送っていて、やっと緩解して今日出演したと言う番組に遭遇しました。

そこでリウマチの権威代表として、有名大学教授が出演していました。

あくまでも新薬が出るので治ります先は明るいですと言って、出演者一同から袋叩きに合っていました。

ところが翌月届いた医学雑誌には免疫治療の権威として出演して、討論3名の中で胸張っていました。

威張ってといったニュアンスの方が正しいでしょうか。

その組識の中小さなグループの中にいると、なぜか世間が全く見えなくなってしまうのでしょうか。

鍼灸学校の学生時代からつい最近まで、特に鍼灸師はこの傾向が強いのではと思うことがあります。

素人相手だからと言って「癌も治すから誰でも連れてこい!」なんて言ってる鍼灸師もいるそうです。

そんな自信があるなら世間に広く広報すれば、世界の人々から感謝されるだろうに?

ちょっと前までは鍼灸師なんて盲がやる仕事で、目明きが付くような仕事じゃないとさげすまされていたものです。

学歴だって小学校卒で試験をパスすれば開業できた時代もあり、いまだって専門学校卒で受験資格が取れるのです。

医者の受験状況とは雲泥の差があるのです。

柔整師は保険診療が認められていますが、医師は6年以上の勉強と経済的な負担を強いられて、最終的に医師免許を勝ち取るわけです。

3年の柔整師が保健制度を使えるのを、どうも問題視しているようなのです。

世間の目は力関係もあるでしょうが、いつもそのような見方や目を向けられているわけです。

鍼灸師東洋医学のお医者さんだねと言われたことがありますが、今の西洋医学哲学のいきわたった世界では、医師とみなされることはありません。

それは根本的に哲学が違っていることは別として、社会から受ける評価としてそのようなことが巌として存在するのです。

よく東洋医学は西洋医学のように検査機器が備わっていないので、治療の評価がとても難しく客観的な判断ができないと言われることがあります。

でもこれは枝葉末節なことで、東洋医学の中であるところまで達してくれば、そこで共通感覚として評価が確立できるのです。

ただ残念なことに東洋医学鍼灸の世界はいまだ確たる治療法がなく、個々人の方法に依存しているのが現状です。

極端なことを言うとこれがほとんどだと思いますが、治療家の気のパワーで治療効果が左右されるのです。

韓国から一日200人も患者を診たという方が講義に来られましたが、彼が言うには気を使えるので治せるのだといみじくも言ってました。

ではそれを学校で教えれば、共通感覚として鍼灸治療の世界が進歩するのでは?と考えますか?

それがすべてではないところに問題があるのです。

今までの通り基礎的な知識技術の学んだ先に、この気の問題が横たわっているので更なる厄介さがあるのです。

よく先生に診てもらうと良くなるが従業員になるとさっぱり効かないなどと聞きます。

治せる鍼灸師になる早道として、弟子入りと言う暗黙の制度があります。

私は弟子入りはしたことがありませんが。

でも見たり聞いたり読んだりすることでこの弟子入り制度を考えると、それは数年間の修業の中で先生の気を受けたり、その気を使うのにどのツボを運用するかを、知らずに体得させてもらうことをしてるんだと理解しています。

セミナーを何年も受け続けてもさっぱり進歩しないというのは、このような伝統的な修業の意味があると私は理解しています。

鍼灸資格を取ったからと言って即鍼灸師様にはなれません。

治せる技術があったとしても習得したとしても、所詮鍼灸師鍼灸師なのです。

一方今では西洋医学が移植医学に関心が向いたり、すべての病気の原因を遺伝子に持っていくなどは、その限界が見えて来たということです。

薬の副作用も次々暴かれて、製薬会社の利益優先患者を冒涜していることが知られることになりました。

そのような環境を見れば確かに東洋医学鍼灸の物理療法は、副作用が最小限に抑えられていることで、少しだけかもしれませんが期待はされているのでしょう。

資格を取っても先生様にならないように、皆さん精進しましょうね。

鍼治療の楽しさ 特に高麗手指鍼について

 鍼灸学校に入る動機は様々でしょう。

大学受験に失敗した、今の仕事に飽きがきた、独立するのに簡単と思った 等々です。

恐らくはもっと複雑な思いで入学されるのでしょう、でもかなりの数の学生は開業はおろか元の職業に戻るか、ほかの仕事を探すかになるでしょう。

入学は易しく卒業するのもやさしく、そして簡単に国家資格を取れる。

それで卒業したらどんな病気でもバンバン治せて、外車を乗り回して家を買ってなんてのは、まったく夢のまた夢でしょう。

25年前に入学して先生が私に言った言葉「公務員をやっているなら、決してやめてはだめだ」

そのようにしなかったので、一度は地獄を見ました。

どんな仕事でも独立営業をするなら、一度はこのような経験をするのでしょう。

でもつらくて大変でした。

今は?

やはり開業したからこそ親への恩返しも少しはでき、また65歳の今は研究と治療に充実した生活が送れています。

今の状況があるのは自分で様々な疑問を抱きそれに回答し、さらに治療を通して確認確信してきた繰り返しが、作り上げたことと思っています。

その状況が大きく変化したのは、故金成万と言う私の恩師が亡くなる直前に、二人で長時間それこそ議論質問回答を行えた貴重な体験があったことです。

先生と生徒だけであったらそれで終わってしまったでしょうが、そこで議論をする中でお互いのレベルを確認し、様々な解決していない問題を検討したのです。

鍼治療は文化ですから口を開けたら、先生がなんでも餌を放りこんで呉れる、そんな養殖のようにはいきません。

親方と弟子の作品の出来は違うでしょう。

10年以上親方の元で修業し技術を盗んだ人間だけが一人前になるのです。

あるセミナー鍼ではないのですがそこである治療家に出会いました。

私もそろそろ世の中のお役に立ちたいと、私が工夫会得してきた技術を教えようと考えていたそうです。

すると電話がかかってくるのですがそのほとんどが「従業員として雇ってくれ、お金をくれて技術も教えてほしい」と言うもので、すべて断ったそうです。

従業員には教えない、弟子入りした人間には2、3年のうちに少しづつ教えていく。

その中でも難病でもなんでも治せるところまで教えるようなことがあるのだろうか。

もちろんそこまでの域に達していない先生ならだめでしょうが、そこまでの先生でなくてもいわゆる真髄までを教えてくれる方はいないでしょう。

教えられないかもしれませんね。

それは鍼灸独特のもので気の世界まで含むので、教えることができないと思います。

そこで我々は常に考えつづけなければならないのですよ。

本当にいま習った気の調整法は正しくて治せているのか。

学生時代鍼の補寫迎随について質問した生徒に対し教師は「私はそのことは気にしていません」答えていました。

卒業してしばらくまでそう思っていたのですが、金成万師によってそれが誤りであったことを学びました。

私は高麗手指鍼に習ったことでも常に疑問を持ち続けていたので、それに対する答えもだしていました。

それが師と対峙した時にこちらの考え方を提示し、そのことで信頼を得てその先の議論が進んだと思っています。

高麗手指鍼はまだ40年ですが、鍼灸のルーツは三千年とも言われています。

解剖学には誤りは多いし、鍼の技術も進化しています。

また頭皮、顔、身体。手のひら、耳、瞼、足などさまざまな鍼の方法が生まれてきました。

しかしまだ三千年前の本、黄帝内経には解決されていない問題が山積しているはずです。

勝手に変えることはいけませんが、まずなぜそのように古代中国人は考えたところから、じっくり読み解いていかなければなりません。

ここのところで解明した「心虚」の治療禁止の意味など、それこそ三千年誰もなぜを解明してこなかったのでしょうか。

また最近はツボの深さについて検証しています。

ツボについての深浅は考えたことがあって、たとえば腎は深いと聞いたことがあります。

しかしその場合は経絡上の腎経や、六部定位脈診から考えた経絡の深さからくるのだろうか?

誰かそう唱えた方がいらっしゃったでしょうか。

こう考えると鍼灸治療はそのままに行ったとしても、その中に含まれている様々なことをそのまま鵜呑みにしてよいのだろうか?

楽しいでしょう鍼灸は。

自分で考えることが前提ですよ。

金出せば何でも教えてくれて、鍼灸師としてお金儲けができると思ったら大間違いですね。

でも良い先生に弟子入りして治せる技術を習得したら、あとは自分で研究です。

死ぬまで楽しめるはずです。

最近気に入っている「きくち体操」のきくち先生は、死ぬまで動ける体操として教えています。

私も特に高麗手指鍼は、死ぬまで楽しめる鍼灸技術と考えています。